ナース美奈子のひとりごと

美容医療の最新情報&日々の出来事を書いてます。

6月30日始動!大阪府コロナワクチン 治験の安全性は?医療従事者はどう思っているか

こんにちは、ナース美奈子です(*^▽^*)

大阪府は6月30日より新型コロナウイルスの

予防ワクチンの治験が医療従事者を対象に始まります(*^^*)

SNSでは、医療従事者を対象にワクチン投与する

ことに賛否両論ありますが、

反対意見には、

「医療従事者を治験対象にするのは反対」

「安全性確保してから医療従事者に投与すべき」

などの声。

本当に危険なものなのか?

今解っている事をナース美奈子が解説します(*^^*)

そもそも、ワクチンってなに?

f:id:nurse_minako:20200630211628j:plain

 ワクチンを細かく分類すると沢山ありますが、

覚えておくと良いものは3種類のみです。

(※一般の人向けに簡潔にしています)

●生ワクチン

●不活化ワクチン

●トキソイド

 

●生ワクチン(弱毒化ワクチン)

 生きたウイルスや細菌の病原性(毒性)を、

症状が出ないように極力抑えて、

免疫が作れるぎりぎりまで弱めたものです。

1回の予防接種でも

その病気に自然にかかった状態とほぼ同じ免疫力がつきます

 

ただ、自然感染より免疫力が弱いので、

5~10年後に追加接種したほうがよいものもあります。

ワクチンの種類によっては、

2~3回の接種が必要なものもあります。

副反応としては、もともとの病気のごく軽い症状が

でることがあります。

 

<VPD:ワクチン(予防接種)で防げる病気>

ロタウイルス感染症、結核、麻しん(はしか)、風しん、

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、水痘(みずぼうそう)、

黄熱病 など

 

【語呂合わせ】

「封魔の結界で直に水路を防ぐ」

ふう(風疹)ま(麻疹)のけっかい(結核)でじか(流行性耳下腺炎)にすい(水痘)ろ(ロタウイルス)を防ぐ(ワクチンなので)

 

●不活化ワクチン

ウイルスや細菌の病原性(毒性)完全に無くした

細菌やウイルスの一部を使います。

接種しても、その病気になることはありませんが、

生ワクチンに比べて免疫力がつきにくいので、

ワクチンによって決められた回数の接種が必要です。

何回かに分けて接種します。

  

<VPD:ワクチン(予防接種)で防げる病気>

B型肝炎・ヒブ感染症・小児の肺炎球菌感染症・

百日せき・ポリオ・日本脳炎・インフルエンザ・

A型肝炎・髄膜炎菌感染症、狂犬病 など

【語呂合わせ】

「復活日本!驚異の百日間」

日( 日本脳炎)

本→ ポリオ(急性灰白髄炎)

驚(狂犬病)

異の(インフルエンザ)

百日(百日咳)

間(肝炎)

 

●トキソイド

感染症によっては細菌の出す毒素(トキシン)が、

免疫を作るのに重要なものもあります。

この毒素の毒性をなくし、

免疫を作る働きだけにしたものがトキソイドです。

不活化ワクチンとほとんど同じです。

 

<VPD:ワクチン(予防接種)で防げる病気>

ジフテリア、破傷風

【語呂合わせ】

「トキはハジ」

トキ(トキソイド)

は ハ(破傷風)

ジ(ジフテリア)

6月30日から始まるコロナワクチンとは?

今回大阪で始める新型コロナワクチンは

どのワクチンに当たるのか?

生ワクチン? 不活化ワクチン?トキソイド?

 

正解はどれにもあたりません(◎_◎;)

 

一般的には「1つのくすりを開発する期間は、9~17年」

(日本製薬工業協会のHPより)を要するのが

当たり前なのですが、常識破りのスピードが可能なのは、

今回開発されたワクチンは、

遺伝子を構成するデオキシリボ核酸(DNA)という

物質でできたDNAワクチンだからです。

DNAワクチンは誰が開発している?

大阪大学発の創薬企業であるアンジェスと

大阪大学大学院医学系研究科の森下竜一教授と共同で

「DNAワクチン」という

新しいタイプのワクチンを開発

 

アンジェス:遺伝子医薬の開発を行う日本のバイオ製薬企業

6/30から治験が始まるコロナワクチンの安全性は?

 10年以上前から様々な感染症に対する

DNAワクチンを12種類作り、健常人に臨床試験などを

実施してきた結果、

「安全性に対する懸念は一度もない」と言われています。

  

通常のワクチンは「生ワクチン(弱毒化ワクチン)」といって、

感染力を失わせた病原体(ウイルスなど)や、

抗原となるたんぱく質そのものを投与して

免疫反応を誘導するものに対してDNAワクチンは、

病原体を構成するたんぱく質の設計図(DNA)を投与し、

免疫反応を誘導して作り出す抗体によって、

感染したウイルスを排除できるようにする。

DNAワクチンなら

製造工程で病原体を一切使用しないため、

安全なワクチンを製造できるし、

他のワクチン製造法に比べても、

極めて短期間に製造・供給でき、しかも安価に作れます。

 

DNAワクチンの最大の特徴は安全性

 

しかし、どんな安全なサプリメントでも、

副作用は出ない人が殆どですが、稀に出る方もいます

(軽度ですが・・・(-_-;))

DNAワクチンでも100%副作用が無いとは言い切れないと思います。

DNAコロナワクチンをうてば抗体は出来る?

今ある不活化ワクチンの種類にもより、

1回打てば抗体が出来る人も

いれば、何回打っても抗体が出来にくい人もいます。

例えば

看護師は、患者さんからB型肝炎が罹患しないように

自分自身がB型肝炎の抗体を持っていなければ、

抗体が出来るまで定期的にワクチンを打ちます。

 

今回のDNAワクチンは

「通常2回接種するところを、3回、4回と接種回数を

増やせば抗体を誘導できる可能性がある」と言われています。

しかし、これもやって見ないと解らないです。

コロナの抗体が出来れば安心?

新型コロナウイルスの抗体が出来れば、

安心と思っている方が多いですが、

抗体が出来ても安心は出来ません。

コロナウイルスは初めての感染症なので

抗体が出来たから感染しないとは限らない。

 

例えば、

インフルエンザのワクチンを毎年かかさず

打っている人がいます。

1年前のインフルエンザワクチンの抗体値があって

さらにインフルエンザのワクチンを打ったとしても

インフルエンザにかかる人もいます。

罹る人は罹ります。

つまり抗体があったとしても絶対発症しないとはいえません。

医療従事者はどう思っているか?

美奈子の勤める病院は大学病院では無く中病院。

コロナ指定病院では無いが、

コロナ疑いの患者の個室は確保できている。

一時期、コロナ疑いの患者さんは沢山いましたが

未だ一人もコロナ陽性が出ていないのが嬉しい。

今はコロナ疑いの患者は殆ど減っている状況(*^▽^*)

 

今日から始まるDNAワクチンの治験の話を

スタッフに聞いて見たが、

悲しい事に、若いスタッフも中堅スタッフも

DNAワクチンの知識が殆ど無い(´;ω;`)

誰もが不活化ワクチンの治験と勘違いしていたので

初めは、「受けたくない」と言っていたが、

 

美奈子の心の声:

「不活化ワクチンがそんなに早く出来たら世界中が作って

コロナは終息してるわ」と言いたかったが・・・

 

病源体を一切使っていないDNAワクチンの事を

説明したら殆どが

受けたいと言ってました(*^▽^*)

何故?医療従事者が治験に選ばれたのか?

 

www.med.or.jp

日本医師会の会長が要望書を出してました(*^▽^*) 

まとめ

世界中が新型コロナ渦の中、

各国で新型コロナワクチンの開発がされていますが、

日本もDNAワクチン以外の新型コロナワクチンを

頑張って開発されていますが、

出来たとしても承認までに時間もかかり遅いです。

多分海外が先に新型コロナワクチンが開発されると思います。

 

しかし、日本はそれを見込んで、

日本の研究者たちや日本の製薬会社が

「感染自体を防ぐワクチン」や「発症を抑えるワクチン」や

「重症化を防ぐ治療薬」などを

日本人にあった安全なワクチン開発を頑張ってくれています。

今できる事は、

感染自体を防ぐ可能性のあるワクチンが出来たことは

素晴らしい事だと思います。

大阪は6月30日から治験が始まりましたが、

美奈子自身も是非受けたい・・・

抗体が出来て、コロナに感染しても重症化せず、

軽症で済むのなら良いですよね。

 

治験をするのは、コロナが蔓延している中での

ワクチン治験は、効果の有無が解ると思うのですが、

コロナ陽性者は増えてほしくないし、

ワクチン治験は成功してほしいし複雑・・・

 

早くDNAコロナワクチンが成功して

少しでも安心材料が欲しいです(o^―^o)

 

最後まで読んで頂きありがとうございました(*^▽^*)

 

スポンサーリンク

 

 

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
にほんブログ村


ひとりごとランキング

 

日本ブログ村と人気ランキングにも参加しています

良かったら応援してください(#^^#) 

 

nurse-minako-dao.com

 ↑美容ブログも書いてます。良かったら応援してください(#^^#) 

 

スポンサーリンク